宙空一派
ここに幽閉されてどれくらい経つのか。カーボンまみれの肺を鼓舞しながら、友達のもがれた腕を眺めています。モノを知らない強さなど幻想で、沈黙は溺死・水死体はついぞ見つからず、言葉を発した瞬間にその言葉が腐るのを匂いで感じました。自我は朽ち果て切り終え、枯野にクレンザーの空き容器だけ置かれています。事の成りゆきは既に決まっていて、陰謀に急所を晒すことだけが結果的に有効になってしまっている。
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