2016年2月9日火曜日


第2展示室・内展示ケースにて作品2点展示替えしました


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★雛図(高知市・個人蔵)

 絵金の長女、糸萩の嫁ぎ先に残された作品。
桃の枝を背にすました表情の男雛、女雛を描き
芝居屏風絵の人物の着物に通ずるタッチで草花や
団花紋を丁寧に施しています。落款はありませんが
裏に糸萩の名を示す「弘瀬糸」と書かれた墨書があります。


★雛図(笑い絵)(高知市・個人蔵)

 糸萩の嫁ぎ先に伝えられてきた雛図。
落款はありませんが男雛の楽しげなポーズや
袴の描き方等は高知県立美術館所蔵の紙雛図に通じます。
 また鼻の輪郭を描かず絵具を盛り上げて表す
特徴は左の雛図と同じです。


両作は紙質、画寸も異なり同時に描かれたものかは
定かではありませんが緊迫した場面の背景に
笑いを忍ばせる絵金の芝居絵屏風を彷彿とさせる
組み合わせです。


雛祭りや獅子舞など子供の遊びを中心とした
四季の風俗や桃太郎、舌切り雀などのおとぎ話の
数場面が描かれた「子供四季風俗図」も引き続き
展示していますので、この機会に芝居屏風絵の
おどろおどろしいイメージとは一味違う絵金の
もうひとつの魅力をお楽しみ下さい

皆さまのお越しをお待ちしております。

[via 絵金蔵ブログの公式サイトの該当記事へ]

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