京都四条南座で昼の部に義経千本桜 吉野山が上演されます。
平成27年11月30日(月)~12月26日(土)
昼の部 午前10時30分~
夜の部 午後4時45分~
吉野山は、歌舞伎の三大名作の一つ義経千本桜の中の道行の場面で、源義経に別れた静御前が、吉野山にかくまわれている義経を訪ねて行く道中を美しく幻想的に描いています。
静御前の供をしているのは佐藤忠信という侍ですが実は狐の化身で静の持っている「初音の鼓」が、狐の両親の皮で作られており親恋しさに鼓を慕い、人間の姿になり静の供をしているという設定になっています。
絵金蔵収蔵品にも、「鮓屋」を描いた芝居絵屏風「義経千本桜」があります。
<平家滅亡の後吉野で鮓屋を営む弥左衛門は、旧恩から平重盛の息子、維盛を奉公人の弥助として匿っている。しかし弥助の素性を知った弥左衛門の息子の権太は、恩賞目当てに訴え出ようとする。そこへ源頼朝に仕える梶原景時が訪れ、維盛の首を差し出すよう命じる。権太が維盛の首と生け捕った妻子を突き出すので、怒り心頭の弥左衛門は権太を刺してしまう…。>
無頼漢ながら、憎めない小悪党・いがみの権太と登場する人物の温かさでひときわ人気の場面です。
権太が突き出したのは実は自分の妻子で、首は小金吾のものだとつげ、つもる親不孝をわびるのですが絵金は権太の微妙な心情を、縛り付けた内侍(権太の妻小せん)と若君(権太の息子善太)の動作、左腕に刺青をした権太の立ち姿で表現しています。
脇には多くの登場人物が描かれており大作となっています。
また、絵馬提灯「義経千本桜 大序 堀川館の場」、「義経千本桜 四段目 道行の場」の2点も館内で展示しております。
是非ご覧になってみてください。
昼の部
第一、玩辞楼十二曲の内 碁盤太平記
山科閑居の場
第二、義経千本桜 吉野山
第三、玩辞楼十二曲の内 河庄 心中天網島
第四、新古演劇十種の内 土蜘
夜の部
第一、信州川中島合戦 輝虎配膳
第二、四代目中村鴈治郎襲名披露 口上
第三、玩辞楼十二曲の内 土屋主税(つちやちから)
第四、歌舞伎十八番の内 勧進帳
詳細は、歌舞伎公式総合サイト「歌舞伎美人(びと)」
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[via 絵金蔵ブログの公式サイトの該当記事へ]
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