日本特殊陶業市民会館で「浮世柄比翼稲妻」が夜の部で上演されます。
平成27年10月3日(土)~25日(日)
昼の部 午前11時~
夜の部 午後3時30分~
<佐々木家の家臣名古屋山三は、腰元岩橋と深い仲になり、不義密通の咎で、家を追放されています。浪人となった山三が、浅草の鳥越の貧乏長屋で下女のお国と暮らしているところへやって来たのは、吉原の傾城葛城。実は葛城は岩橋で、山三の父の敵と思われる不破伴左衛門と、紛失した重宝の刀の行方を尋ね、その様子を伝えに来たのでした。一方、お国は、不破伴左衛門に仕えていた父・浮世又平から山三毒殺の計画を打ち明けられ、自らの命を犠牲にして、慕い続ける山三を守ろうとしました。暗闇の中、そうとは知らず奪われた刀の詮議のため吉原へ向かう山三を見送り、お国は息絶えてしまいます。
場所は変わって桜が満開の仲之町、不破伴左衛門は雲に稲妻模様、名古屋山三は雨に濡れ燕模様という伊達な姿で思わぬ再会をします。二人はすれ違う際に刀の鞘が当たったことから斬り合いとなりますが、茶屋女房がそれを留めます。>
絵金蔵収蔵品にも、「鈴ヶ森」を描いた芝居絵屏風「浮世柄比翼稲妻 鈴ヶ森」があります。
「お若えの、お待ちなせえやし」
「待てとお止めなされしは、拙者がことでござるかな」
の科白でおなじみ、人気の場面です。
<美若衆の白井権八は主家の横領をたくらむ叔父本庄助太夫を討って因州鳥取に出奔しました。権八は江戸に向かい品川近くの鈴ヶ森で金欲しさに襲い掛かる雲助を斬って捨てます。その立ち廻りに通りがかりの侠客幡随院長浜衛は一部始終を見て権八に惚れ込み江戸での世話を引き受けます。>
小田原提灯を突き出す男盛りの長浜衛と美若衆の妖しい色香をただよわす権八、歌舞伎の陶酔の世界をあますところなく舞台にしたこの場面を妖美にも力強く表現した傑作です。
昼の部
一、あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
二、藤娘(藤娘)
三、秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)
両国橋の場
松浦邸の場
同 玄関先の場
夜の部
平家女護島
一、俊寛(しゅんかん)
二、太刀盗人(たちぬすびと)
三、浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)
山三浪宅
鞘当
詳細は、歌舞伎公式総合サイト「歌舞伎美人(びと)」
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[via 絵金蔵ブログの公式サイトの該当記事へ]
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